ビットキャッシュ(BCC)とは

8月1日に誕生のビットコインキャッシュとはどんなものか

Bitcoin Cash(ビットコインキャッシュ又はBCC)によるハードフォークが、日本時間8月1日21時20分に迫っていますが、そもそもBCCとは何なのかと気になっている方も多いと思います。

BIP91がロックイン(Segwit2xのBitcoin Improvement Proposal91という提案がコミュニティーの9割以上の賛同を得て7月23日に適用)されたことでUASFによるビットコインの分裂は避けられて、念願だったSegWitに向けてビットコインが前進している状況です。

その一方でBitcoin Cashによるハードフォークについての情報は少なく一体どんなものなの?となっている人も多いようです。Bitcoin Cashとはブロックサイズ増大派によるハードフォーク計画です。ビットコインキャッシュの主な支持者は最大のマイニングファームであるBitmain社を率いるJihan Wu氏や、投資家のRoger Ver氏であるとされてきましたが、先日Bitmain社とBitcoin Cashには関連性がないことが公式声明において発表されました。

またRoger氏が運営するBitcoin.comにおいても、当面はSegwit2xの方を支持することも発表されており、Jihan Wu氏やRoger Ver氏、Bitcoin Cashの上場を表明しているViaBTCがハッシュレートをBitcoin Cashに振り向ければ、本流であるBitcoinのハッシュレートは大幅に低下してしまいます。

そのため、ハッシュレートの低下に伴う形でのBTCの価格下落が主な懸念事項でしたが、両氏の声明を素直に取れば、これらの問題は一旦落ち着いたように見えます。多くのユーザーが警戒していたビットコインのネットワーク分岐は、UASF(BIP148)によるもので、Bitcoin Cashという新しいコインを作り出すUAHFはUASFに敵対するハードフォーク計画です。

UASFに先んじてSegwit2xの前半パートであるBIP91がロックインされた場合には、UASFは発生せず、その場合UASFへの対抗策であるUAHFも生じないとされていましたが、Bitcoin Cashは依然として8月1日、日本時間21時20分からのハードフォークを表明しており、UASFビットコインの分裂は避けられたことを意味します。

Bitcoin Cashによるハードフォーク計画が控えており、深刻度は随分と下がったように感じる人もいますが、一概にそうは言えません。警戒をしなければならない状況には変わりはないと思われます。Bitcoin Cashはブロックサイズ増大派によるハードフォークで、ブロックサイズを最大8MBまで引き上げることによって、トランザクション性能の向上とスケーリング問題の緩和を最終目的としています。

 Bitcoin Cash(ビットコインキャッシュ)の特徴

ここでビットコインキャッシュの特徴をまとめてみます。

  • ブロックサイズの最大8MBまでブロックサイズを増大
  • リプレイアタックとワイプアタックに対する対策
  • ハードウォレットセキュリティ向上、二次ハッシュ問題の除去
  • ブロック調整機能の向上

リプレイアタックに関してはプロテクションは既に施されている様なのでいきなり、不正侵入されたなんてことはなりにくいと思われます。

ビットコイン保有者はどうなるのか

Bitcoin Cashはビットコイン(BTC)からのハードフォークであるため、フォーク時にBTCを所有していれば同数のBCCが得られることになります。

公式サイトを見るとユーザーが取引所等のサードパーティーにビットコインを保管している場合にはBCCを入手できない可能性があると警告を出していますが、日本の代表的な取引所は、取引所内に保管されているBTCの保有数に応じてBCCもユーザーに付与することを表明しているところも多いです。

フォーク時に取引所にBTCを保管しておく予定のユーザーは各取引所の対応を確認しましょう。

ユーザーの取るべき行動とは

ハードフォークを控えて、ユーザーにはどのような選択肢があるのか整理します。フォーク後のBTCとBCCの合計がフォーク前のBTCの価格を上回るか否かが心配される点ですが誰も予測するのが難しいといったところです。

イーサリアムの時も分裂後の2つのコインの価格合計が、分裂前のコインを上回る可能性がないとは言えませんが、ハッシュレート比に大きな変動があった場合、ネットワークに混乱が発生し、BTCの価格が急落する可能性もあります。

価格変動に悩まされずにBCCを手に入れたいという欲張りな考えの人は、フォーク前にBTCを現物で仕込みつつ、同数を先物でショートするのが一般的に考えられる手法だと思いますが、先物価格が現物価格に連動しない可能性や予測できない値動きを示す事も充分あり得ることを考慮すると、人に薦められるものではない状況です。

改正資金決済法により注目が集まってきた仮想通貨ですので、いち早く行動した方はそれなりの利益が出ているはずですので一旦のてじまいというのも一つの選択肢ではないかと思います。

ビットコインキャッシュの今後とは

現時点で判明している情報のみで今後がどうなるのかも正直、予測不能です。市場においてどの程度の価値が付くか不明なBitcoin Cashにマイナーが貴重なハッシュレートを大幅に振り分けるとは思えませんが、しかし、VHSvsベータやWindowsVSMacintoshのように勝ち負けがはっきりするかも不透明です。

ビットコインキャッシュそのものがどう評価れるかよりも、SegWit2xの後半パートである2MBハードフォークの実行に対する圧力としての存在価値が大きいというのが現状ではないでしょうか。

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