10月31日にぐるなびがビットコイン決済を開始することを発表したりと日本でも色々なサービスでビットコインが使えるようになっていますが、11月6日に最高値を更新、1ビットコインが88万円(7,500ドル)の価格をつけて、本日も85万円前後を推移しています。
急激に価格が上昇した理由と今後はどうなるのかについて考えてみたいと思います。
ビットコインが85万円に到達
11月1日は約66万円前後とここ1週間で実に20万円前後上昇しています。これは約33%の上昇でかなり強気な相場だといえます。
これには先月から色々と上昇に起因するようなニュースがあったからです。
例えば
・CMEがビットコイン先物を上場予定
先週発表されたニュースですがビットコインの相場に最もインパクトを与えたニュースと言えるでしょう。CMEはアメリカのシカゴに拠点を構えている金融機関で、世界最大級のオプションと先物取引プラットフォームを提供しています。
今の仮想通貨の市場は全体でも数兆円程度ですが、先物相場に上場するとなると最大数十倍の市場になる可能性もあり、機関投資家の巨額な資金が、ビットコインの相場に流れる可能性もあり、期待感からビットコインの相場を押し上げた形です。
・アマゾンが仮想通貨関連のドメインを取得
アメリカ通販大手アマゾンが仮想通貨関連の3つのドメインを取得したというニュースが11月に入って発表されたのもポジティブなニュースでしょう。
アマゾンがビットコインを決済手段として導入する、アマゾン独自の仮想通貨作成などの期待感が高まったのでこのニュース直後に高値をつけました。因みにドメインは「amazonethereum.com」、「 amazoncryptocurrency.com」、「 amazoncryptocurrencies.com」の3つです。
以前からアマゾンでビットコイン決済の導入するのではないかという噂は多く流れていますが、アマゾンのバイスプレジデントパトリック・ガウサー氏は先月の時点でビットコインを扱う予定は現時点でないとコメントをしています。
ですので、真偽の程は定かではありませんが期待感で上がるのは債権などと同じくビットコインの相場にも影響を与えたと言えます。
・ビットコインキャッシュ(BCH)のハードフォーク
仮想通貨の市場においてハードフォークが相場を押しあげるキーワードになっています。これは、ハードフォークに関してコミュニティ内で意見が分かれた場合、ブロックチェーンの分岐が起こる可能性があります。
8月にビットコインがハードフォークした時にコインを所持していた方はおわかりでしょうが、ハードフォーク時にコインを保有していると、本家と分家の両方のコインを保有することが出来ます。ですので、分家側のコインに価値が付くと、勝手に価値のあるコイン分自分の持ち分が増えることになります。
現在仮想通貨の市場は、ハードフォークによる新規コインを手に入れたいという思惑が漂っていてビットコインキャッシュの価格上昇に寄与したものと思われます。
今回のビットコインキャッシュのハードフォークは、マイニング・アルゴリズムのアップグレードを目的としています。先日行われたビットコインゴールドとは違い(特に必要ないハードフォークと言われています)、その点が好感されたのではないかと思われます。
先月のイーサリアム・ハードフォークと同様に分岐が起こる可能性は低いともいわれています。
ビットコインキャッシュのハードフォークは、2週間程前にニュースでしたが、今月のはじめに正式な発表がありました。ビットコインキャッシュですが、このニュースの影響か2週間前の3.8万円程から現在は7万円前後で推移しています。
ビットコイン 今後の相場の行方は
急激に上昇しているビットコインの相場ですが、来週の注目ニュースとしてB2Xハードフォークが16日に予定されています。
また、ビットコインキャッシュのハードフォークも13日に控えており、マーケットが動く可能性もあります。ビットコインゴールドが分岐した際、分岐の瞬間からビットコインの相場は一時的に価格を下げました。
これはハードフォークの期待感で上昇した相場の利益確定があったためと思われます。B2Xハードフォークも既に期待は織り込み済みとも言われており、危険水域に既に入ったという識者の声もありますので無理のないように投資をした方がよいでしょう。